Diversity, Equity & Inclusionとは

D

Diversity

多様性

多様な個性を互いに尊重して受け入れ、個性に価値を見つけることです。個性とは、人の外見的な見え方である人種、民族、国籍、言語、性別、年齢、障がいや、内面的な価値観である文化、宗教、性格、経験、性的指向、性自認および、状況やステータスである健康、家族、社会的地位、学歴、職歴等のあらゆる違いを指します。

E

Equity

公平性

組織やコミュニティに所属する一人一人に対する機会の提供の公平性を担保することです。それは一人ひとりの個性や能力に応じて、区分されることなく誰もが必要な情報へのアクセスや、ツール・仕組みなどを活用して活躍する機会を得られるように整備し、公正に評価・処遇する組織やコミュニティを実現することです。

I

Inclusion

包括性

一人一人が個性を発揮し、組織やコミュニティとしてそれを受け入れて相互に活かしあうことです。組織やコミュニティが目指す方向に向けて貢献したいと願う一人一人が積極的かつ主体的にその場に参画し、望ましい状態になるよう、発言したり貢献したりできる状態です。
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SOURCE:https://holdings.panasonic/jp/corporate/sustainability/diversity-equity-inclusion/what-is-diversity-equity-inclusion.html
  を元にコミュニティも追記して判りやすく書き換え

日本社会での著しいDE&Iの遅れとその理由

  • 世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ指数で明確なように、DE&Iの遅れが深刻です。
  • 「現在のペースでは、完全なジェンダー公正を達成するまでにあと134年かかる」との指摘。
Global Gender Gap Index 2024

SOURCE:世界経済フォーラム「Global Gender Gap Index 2024」

■ DE&I遅れ主要指標


日本は146か国中118位で、G7では最下位
OECD38か国中でも下位レベル。


スコアは0.663(完全同一=1.0)で健康や教育では高水準。
経済(0.568)や政治(0.118)分野は依然として低迷。


労働参加率の男女比:0.768、同一労働における賃金格差:0.619
管理職比率の男女比:0.171(130位)


政治分野での指数(0.118/113位)は特に低い。
衆議院における女性議員比率は約10%、女性首相は未登場。


■ DE&I遅れの理由

日本企業では女性CEOが極めて少なく、上位1,600社中わずか13名(0.8%)。

https://www.theguardian.com/world/2024/sep/18/japan-female-ceo-reports-survey

DE&Iの対話は多くが“女性活躍”中心になりがちで、障害・国籍・世代といった多層的な視点が不足。

https://www.japan-employment.com/blog-site/the-future-of-dei-in-japan

組織制度、評価プロセス、無意識バイアスの存在が、実践と成果を阻む “構造的壁” を形成している。

https://globis.jp/article/56910/