長岡香江さん

自己紹介と現在の事業内容

事業承継し3社の代表取締役を務めています。3社のうち2社が製造業、1社が専門商社です。社長になってから10年が経ちました。
ナガオカは1940年創業、今でも日本の自社工場で月産30万本レコード針を製造するアナログレコードのダイヤモンド針で世界トップシェアの会社です。
レコード針製造で培った技術をいかして事業を多角化し、加工の難しい高硬度難削材の微細な部品を製造しています。「movio」や「Lusvy」など新ブランドを立ち上げ、ワイヤレスイヤホンやスピーカーなどオーディオ関連製品、コンパクトデジタルカメラなどを開発しています。

EO Beyond Japanに入会したきっかけ・入会前のイメージ

以前EO North Japan(EONJ)に加入していました。

家庭の事情で一旦退会し、落ち着いたら再入会しようと考えていたところ、弥奈子さんや宮内さんから新しい試みのEOBJを発足するというお話をいただき、志に共感したため、EOBJへ復帰しました。

半年間活動してみて感じた一番大きな変化や実感

EONJは勢いのある男性経営者が多く、懇親会の盛り上がりも非常にすごかったです。
女性経営者のメンバーは少数で、フォーラムでは1~2名でした。私は職業柄、男性に囲まれる環境には慣れており、楽しく参加していました。
一方で、EOBJは女性が半数以上の割合で、先日参加した北海道リトリートでは、ファミリーも一緒に参加しており、女性の方が多く感じるほどでした。
男性メンバーも女性に合わせてくださる方が多いと感じており、「こういう経営者のコミュニティややり方もあるのだ」と新たな発見がありました。

参加前と比べて、自分や会社の意思決定に影響したこと

EOBJフォーラムに参加してまだ半年ですが、心強い仲間が増えたと感じています。通常の経営者の集まりや友人との会話では経営に関する深い話はしにくいという気がしますが、EOのフォーラムは最初から深い話ができるように設計されていると思います。
EOBJ参加半年間で「ライフライン」を2回経験し、他メンバーの壮絶なライフラインを聞いたことで、自分が大変だと思っていたことのレベルが低かったと痛感しました。また、自身がディープダイブを行うことで、内省する貴重な機会を得られています。
EOBJにはEO経験豊富なベテランメンバーが揃っているため、最初からスムーズな運営ができていると感じています。

フォーラムで印象に残っているTAV(体験の共有)とその理由

毎回ベストTAVを選ぶのも大変なくらい数多くの示唆をうけています。
最近では「ネガティブ・ケイパビリティを高める」という話が心に残っています。これは、不確実なものや未解決のものを受容する能力を高めるということです。何か問題があればすぐに解決しないと気になってしまいますが、時には嵐が過ぎるのを待つように、白黒つけられないグレーな状態を受け入れることも必要だという視点を忘れずにいようと改めて思いました。

「変わりたい」ではなく「変えてきた」経験を一つ教えてください

私は元々コツコツ積み上げていく慎重派。年成長15%を積み上げていくと5年で2倍になるという考え方で経営をしてきました。フォーラムメイトの経験や考え方を聞くことで、もっと高い目標を掲げても良いのだという考え方を持つようになった。自社の社員にもシェアし、より高い目標に挑戦しようとしています。

フォーラムやイベントで得た気づきを実行に移したエピソード

まだ実行に移しているということは強く認識していませんが、フォーラムでは普通では話せない経営者同士ならではのすぐに経営に役立つ話が聞け、自省すると共に、マインドセットが変わると感じています。私自身の成長が社員の皆さんとの関係にもポジティブな影響を与えられるといいなと思います。

活動を通して見えてきた、自分自身の課題や強み

自身の課題として、大勢の経営者の皆さんの話を聞き、見聞の経験を通してもっと視野を広げたいと思います。一方で、学び続けたい、成長し続けたいという強い意欲が自身の強みであるかもと思います。
他の会社の社外取締役もやっており、それぞれの会社経営のやり方や判断基準などの塩梅が違うため調整が必要なことは実感してきました。
自分の会社では社長である自分の意見・判断基準が必要ですが、EOBJ半年の中では、謙虚な経営者の皆さんとの対話によって判断基準の多様性に触れたことで視野が広がったという感覚があります。

これからEO Beyond Japanで挑戦したいこと・実現したいこと

EOBJでの今後の目標としては、女性経営者の仲間を増やし、その成功を支援したいという思いがあります。これまではEOから学びを得る側でしたが、今後はコミュニティに貢献し、与える側になりたいと考えています。
先日のEOBJのリトリートでは女性経営者が多く、家族や子供達も参加しており、全体が優しい雰囲気でよかったです。会社紹介のプレゼンは大人がするものだと思っていましたが、お子さんが母の会社の紹介や方針を発表するのを聞いて驚き、同時に自分自身のバイアスに気づきました。

これから入会を検討している人へのメッセージ

様々なバックグラウンドの経営者の方に仲間になっていただき、共に学びあって成長していけたらよいなと思います。